いくら地域に受け皿がなくても,悪い制度は改めるべきだ。トラウマに苦しむ教師。

     

    やはり人間は感情の生き物なのですよ。

     

    だれの話とは言わないが,

    教師になった最初の頃は,バレー部を持っていた。学生時代にバレーをしていたからだ。

    このころ頭に来ていたのが

    ・勤務時間外の拘束時間が苦しい。

    ・自分の思うようなチームにならない。

    ・保護者が指導に口出ししてくる。

    ・選手起用が超大変。

    ・大会運営や裏の仕事がめんどうくさい。

    ある程度の時期から,顧問の横のつながりができはじめ,広域の大会の運営までするようになってきた。2時間かけて顧問者会議に行ったこともある。全国大会運営も視野に入れて頑張った。

     

    しかし・・・。

    だんだん病気がちになり,

    「あの人,部活ばっかりして,年休が多いよね」

    本当に学級担任の仕事や教科の仕事が手薄になってきているのがわかった。

    しないでもいい部活の人間関係のこじれに頭を悩ます時間が圧倒的に増えた。

    特に女子部を持った時の苦悩たるや散々だった。めんどうくさい。

     

    思い切ってバレーから手を引いた。年ごとにいろんな部活の副顧問になるように工夫した。

    多くの先生から

    「なぜバレー部を持たないの?」

    とか

    「逃げているのか?」と言われた。

     

    正直のところあのままバレー部の一線で頑張っていたら本当に病休を取っていたと思う。

    このころである。「部顧問を拒否する先生」に恨みを抱くようになったのは。

     

    副顧問も様々だった。正の顧問が休みがちの場合,私の時間は正の顧問の予定に合わせないといけない。

    一番嫌だったのが,ルールさえわからない競技の引率する虚しさである。

    保護者からは,「本当はバレーが好きなのですか」なんて言われる。

    「バレー部で不祥事を起こしたのではないか」と噂を立てられることもあった。

    事実,怠けて部をかき乱す部員を叱責したことがある。そのとき保護者から執拗なクレームが来たことがある。本当にあの時はつらかった。その件が「不祥事」なのか?

     

    さんざん頭を悩ました。


     

    今,バレー部の正顧問をしろと言われたら,

    「無理です」となる。

    これは物理的に無理なだけではなく,完全な「トラウマ」である。

    何年も何年も前の嫌なこと,無駄な感情の起伏・・・。

    あの時の嫌な気持ちを今も覚えている。

     

    体力とか,時間とか,手当てとかではない。

     

    あの時の保護者の目,生徒の目,

    何年も何年も前だけど今も忘れられない。

    身勝手極まりない生徒

    疲れたら休みたがる生徒

    楽して勝ちたがる生徒

    準優勝しても,選手起用でいちゃもんをつけてくる親。

     

    いくらこちらが清廉潔白,完全奉仕の精神を持っていても次から次にくる要求,要求,要求・・・。

     

    だから,いくら周りから

    「正顧問」を打診されてもしたくない。

     

    だれも責任を取ってくれないから。

     

    この心のケアをできる人はいないと思う。

     

     

     

    今年は,空手部の副顧問である。何やっているのかさっぱりわからない。

    ルールさえわからない競技を一日見ていると本当につらい。

    まさに部活とは負のループがある。

     

    -------

     

    上の話を聞いてどう思ったか。

    はっきり言おう。

    ボランティアでは無理だ。

     

    小学校のクラブチームは比較的ボランティア要素が強い。

    しかし,件のバレーの場合,中学校以上になると保護者のコントロールがきかないのではないか?と推測できる。

     

    だから,保護者が学校に任せている一面がないか?

     

    保護者が余裕をもって大会運営をして,生徒の指導ができればクラブチームは中学校も存続しただろう。

     

    事実,昔は

    「顧問はほとんど来なかった」

    「練習試合はほとんどなかった」

    「俺の親が教えてくれた」

    というのが多い。

     

     

    でも今は,

    危機管理の面から顧問は張り付き

    過剰な練習試合

    保護者と保護者のつながりが薄く,要求するだけになっている。または先生の言いなりになっている。

    すべて先生に負担がある。

    年々先生の負担は増える。

     

    保護者の現状を考えると部活動を地域に返上するなど実質無理なのだ。

    先生の現状を考えると,今の部活制度は無理である。


    つまり「部活」は正当に活動する場がないのだ。


    だから

    私は訴えているのである。

     

    法で部活を規制せよ。

    わかりやすく「週休日に学校に来ること禁止」

    いわゆる「学校から部活機能の分離」である。

    -----

    今回の文科省の通達も,守られないガイドラインになるのも無理はない。

     

    今の「部活好きの先生,生徒,保護者」の受け皿がないのだ。

     

    なくてもいいのだが「感情の受け皿」がないのだ。

     

    -----

     

    でもね,ショックを与えるような法律ができないと,世の異常事態は改善されないのですよ。

     

    飲酒運転の罰則強化。

    組体操の禁止。

    タバコの禁煙,分煙の慣例

     

    結構,強めの決まりや圧力がかからないと動かなかったのは事実だ。

    2030年くらいかかったと思う。

    飲酒運転を,ポスターだけで今くらい減らせたと思いますか?

     

    -------

    部活問題もかなりの圧力をもって解決すべき。

    だから「法で規制」するしかないのだ。

    ------

     地域に受け皿はなくても安心ですよ。学校が抱えなくなれば,本当に必要な部活は地域やそれなりの大人が引き受けます。

     

     

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    乾 東一郎 (いぬい とういちろう)

    Author:乾 東一郎 (いぬい とういちろう)
    乾(いぬい)は多くの先生の意見や寄稿をブログに打ちかえています。
    !(^^)!関西を愛しています。  
    サイト主の記事と代筆で構成。

    教育時事ネタ,授業,部活,社会体育,貧困,うつ病,大阪記事。

    うつ病の先生をなくしたい。

    部活動を地域に移行したい。
    学校対抗をやめて,地域対抗にしたい。
    部顧問したい先生は地域で指導しなされ派。



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